環境と準備
環境について
今回の実際に構築した環境です。
OS:Cent OS 6.2
レンタルサーバーVPSプラン2GB
※1GBプランも試しましたが、全く問題ありません。
dovecotのインストールと設定
# yum -y install dovecot
オリジナルのdovecot.confを保存します。
# cd /etc/dovecot/
# cp dovecot.conf dovecot.conf.org
# vi dovecot.conf
-------- 使用可能プロトコルを明示する
-------- 今回はPOP3のみとする
-------- その他追加する場合はiptablesにも気を付けてください
-------- デフォルトは『#protocols = imap pop3 lmtp』
protocols = pop3
-------- ipV6を停止するため、以下とする。
-------- デフォルトは『#listen = *, ::』
listen = *
メール受信フォルダを設定する
# vi /etc/dovecot/conf.d/10-mail.conf
-------- ユーザーに届いたメールを、
-------- ユーザーのホームディレクトリ以下のMaildirフォルダに入るようにする
mail_location = maildir:~/Maildir
メモ:
右辺では、maidir形式を使う宣言と、ホームディレクトリ直下のMaildirディレクトリを指定しています。
postfixの「home_mailbox」の設定と揃えた設定にしましょう。
新規ユーザーのデフォルトフォルダを追加する
# mkdir -p /etc/skel/Maildir/{new,cur,tmp}
# chmod -R 700 /etc/skel/Maildir/
メモ:
dovecotの「mail_location」で設定したディレクトリをデフォルトで作成するようにします。
・メールは tmp → new → cur フォルダの順に自動で移動します。
・ tmp(配送中メール) new(新規メール) cur(既読メール)
・※cur(既読メール)ディレクトリは、メールクライアントで「サーバーにメッセージを残す」設定の場合に使われます。
ログイン方法を指定する
# vi /etc/dovecot/conf.d/10-auth.conf
-------- 今回はプレインテキストを許可します
disable_plaintext_auth = no
最後にdovecotを再起動する
# /etc/init.d/dovecot restart
メモ:
postfixと違い、とても簡単です。