cacls を使用する
caclsは、Windows標準装備なので、これの使用が一番安全かと思います。
しかし、継承に関する設定はできません。
使用方法は、
caclsにて参照。
ただ、分かり辛いのが、オプション/E の『ACL を置き換えずに、ACL を編集します。』の説明。
これは、『/E を指定しないと、現在設定されているACLをクリアします』という事。
上書き/
追加の違い。
フォルダ C:\WINDOWS にEveryoneの変更権限を追加する場合、以下が一般的です。
例:
cacls C:\WINDOWS /E /G Everyone:C
また、/T オプションを使用する事により、サブフォルダ以下全てに同じ指定をする事が可能です(継承とは違います)。
以下は、フォルダC:\WINDOWS 以下全てにEveryoneの変更権限を追加する場合の例です。
例:
cacls C:\WINDOWS /T /E /G Everyone:C
親フォルダから継承
caclsでは、継承の設定ができません。
したがって、XCACLS.vbs を使用します。以下でダウンロードできます(2007/05/28 現在)
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=0ad33a24-0616-473c-b103-c35bc2820bda&DisplayLang=en
インストーラとありますが、XCACLS.vbsは単体で動きますので、XCACLS.vbsを取り出せば他のマシンでも使用できます(XPで検証済み)。
使用方法は、
cscript XCACLS.vbs /?にて参照。
注意:XCACLS.vbsを使用した場合、通常GUIからの操作に比べて非常に遅いです。対象のフォルダに対して何度か検証する事をお勧めします。
フォルダC:\WINDOWSに対し、上位フォルダ(この場合、root[Cドライブ自体])のアクセス権を継承させる場合。
例:
cscript XCACLS.vbs C:\WINDOWS /I ENABLE
フォルダ以下に継承
フォルダ C:\WINDOWS の設定を、下位フォルダ全てに継承する場合の例です。
例:
cscript XCACLS.vbs C:\WINDOWS\* /I ENABLE /T /S
継承の解除
C:\WINDOWSフォルダに対して、上位フォルダのアクセス権が継承にて設定されていて、これを解除する場合。
例:
cscript /nologo XCACLS.vbs C:\WINDOWS /I COPY(コピー)
例:
cscript /nologo XCACLS.vbs C:\WINDOWS /I REMOVE(削除)